JUGEMテーマ:つぶやき。
18世紀のフランスの大博物学者として有名なキュヴィエは、次のような意見を出した。
「生物体のすべての部分は相互に連絡している故に、いずれが一部分が活動しつも必ず全体に影響が及ぶものである。一部分を全体から分離しようとすることは、これを無生物の領域にもち込むことに等しい。即ち全然その本質を変化することになる」(『実験医学序説』103頁)。
ベルナールは、キュヴィエの抗議が正しければ、生命現象にはデテルミニズムがないことになり、科学としての生物学、医学の成立を否定するものだとし、このような思想は断固として根絶しなければならず、実験医学に対する真の障害であるとした。
また生物への実験は「あたかも機械の構造を知るためにこれを分解する如く、生物をいわば順次に分解していかねばならない」(『実験医学序説』111頁)とし、生物も物理化学的要素に還元されるものであり、一種の機械であるとした。
「生物は一種の機械である」という言葉は、すでにベルナールの200年前に、デカルトが言った。
200年前は、生物機械論に抵抗する生気論学派がいて、アカデミズムの主流にはならなかったが、ベルナールによってはじめてこの学説が、生命科学の主派になったのだという。
(参考:『声なき犠牲者たち 動物実験全廃に向けて』太田竜)
罪なきものの虐殺新版 動物実験全廃論 [ ハンス・リューシュ ]
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JUGEMテーマ:にゃんこ
モダナークファームカフェの看板猫だった、てーいちくん。
2017年4月に「ニャン生」を終えたことを、初盆の時に知ったので。
夏がくれば、思い出す。
モダナークファームカフェのヴィーガンケーキは、美味しいです。
お持ち帰りします。
グルンテンフリー&ヴィーガンケーキが嬉しい。
Modernark pharm Cafe(モダナークファームカフェ)
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JUGEMテーマ:わんこ
動物の生体解剖を基礎として打ち立てられた医学理論。
1865年に、クロード・ベルナールは『実験医学序説』を出版した。
フランスでは、この本をデカルトの『方法序説』と共に、フランスの生んだ二大古典的名著であるとしている。
動物の生体解剖は、世界中に抑えがたい勢いで拡がっていった。
ベルナールは医学生の時、医学部の実験室で動物が生きたまま解剖されるのを見た時に、熱狂的な反応を見せたという。このため、大学の教授、フランソワ・マジャンディーの助手となった。彼は、医療には少しも興味を示さず、研究(動物の生体解剖)に対しては情熱的に反応した。ベルナールは成績も悪く医学試験にも落第した。ますます動物実験に没入し、マジャンディー教授の後継者となった。
ブリタニカ医科辞典には、マジャンディー教授は「すぐれた実習家にして、大胆な動物生体解剖家であった」と書かれてある。今日、動物実験学者たちからは大いに尊敬されているらしい。そのマジャンディー教授は、「はっきりした目的もなく、ただ何が起こるかを見るためだけに、やたらあれこれの生きた動物を解剖していた」のである。そして、クロード・ベルナールは「マジャンディーの弟子であったのみならず、あらゆる点で師を超えた」と言われている。
ベルナールは自宅の地下室に動物実験室を作った。ここで、毎週日曜日の夜、4、5人の生理学者と動物実験を行った。この拷問部屋では、死に瀕している犬たち、毒を盛られて苦しんでいる犬たち、体の一部を切り取られている犬たちが転がっていた。生体解剖は、“生命の秘密を発見する”という口実で行われた。
ベルナールがお気に入りとしていた方法は、動物のある器官を破壊して見る方法だった。それから動物を観察するために、できるだけ長く生かしておく。苦痛に苛まれた動物たちにできる唯一のことは、早く死なしてほしいとベルナールに嘆願することだったであろう。このようにして何千もの犬たちを犠牲にして得たもの(ベルナールの学説)は、ほとんどが誤りであったと言われている。
(参考:『声なき犠牲者たち 動物実験全廃に向けて』太田竜)
罪なきものの虐殺新版 動物実験全廃論 [ ハンス・リューシュ ]
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JUGEMテーマ:ペット
動物の生体解剖が、なぜ人間社会の多数派によって受容されるに至ったか。
【「デカルトとベルナールこそ、フランスのスピリットの精華である」などという褒め言葉が、当時も今も充満している】と、ハンス・リューシュは指摘しているが、サディスト的行状以外の何ものでもないといえるような動物の生体解剖を行なったものが、一躍時代の寵児になるということは、この時代そのものが著しくサディズム的であったといえるのだろう。
デカルト哲学に裏書きされた近代実験医学の土台となっているのが、動物実験である。
実験する「医師」たちがまず関心を寄せることは、最大限に健康な動物を捕まえてきて、彼らに実験上の病気に罹らせること、つまりは彼らの尊厳を奪い健康な生存を破壊すること、なのである。その上、その病気においては、動物たちの自然な生活では決して起こらないことなのである。全てが不自然で誤った土台の上に築かれているといえるのではないか。そう思えても不思議はないだろう。
動物の生体解剖は、クロード・ベルナールの前に、相当数の「先駆者」の業績が積み重ねられている。
その一人に、デンマークの医学者、ピーター・ウイルヘルム・ルントがいる。
彼は、1825年、クロード・ベルナールが彼の自宅に私的な動物生体解剖実験室を開設するより20年前に、ドイツ語で「近代的動物実験の生理学的結果」と題する著作を出版した。さらには、その時代の空気を実によくとらえていたので、コペンハーゲン王立アカデミー賞を与えられたという。
ハンス・リューシュがルントの本を読んだ感想を次のように述べている。
ルントは、それまで全ヨーロッパの実験室で行われた幾万件もの医学的動物実験の中でもっとも“面白い”例を紹介している。そして、動物実験が人類の幸福に役立つなどと弁解したりはしていない。単に研究者の好奇心を満足させるため、あるいは動物実験の論文によって教授の職を得るため、あるいは“科学者”として有名になるため、と率直に述べている。
また、ルントが挙げている特徴的な実験としたものの中には、どのくらいの水を馬の肺の中に注入すると馬は死ぬか?などというものがあった。
(参考:『声なき犠牲者たち 動物実験全廃に向けて』太田竜)
罪なきものの虐殺新版 動物実験全廃論 [ ハンス・リューシュ ]
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JUGEMテーマ:ペット
デカルトが近代に与えた思想の核心
(『声なき犠牲者たち 動物実験全廃に向けて』太田竜)
これが、キリスト教から生まれたものであり、16、7世紀の200年の間に、キリスト教ヨーロッパの中で誕生した新しい哲学だという。
とはいっても、キリスト教から逸脱した要素もあり、18世紀にフランスを中心として唯物論哲学が登場し、この新科学がキリスト教から離れて独立した道を進んだのだという。
自然界全体を人間が支配すること(自然界の主人にして所有者のごときものとなしうる)、唯物論的哲学を土台とした科学。その実践場となる主要舞台が、「実験室」である。
ラボラトリー、これはかつて仕事場という意味のごく普通の、何気ない言葉であったという。これが、デカルト以降の近代科学において、恐るべきものへと変身した。
デカルトは、「動物は魂なき機械である」といった。これが、デカルトの哲学である。
実験室。これは、自然界を支配し所有したいという欲を持つ人にとって、自然の一部を切りとってこれを拷問にかけ、自供、自白させる(←これは、ベーコンという人の言葉だとか)ための、取り調べ、尋問の部屋になる。
ここで得られたもの、つまりは自然を拷問にかけ自白させた(無理やり吐かせた)もの、この自白というのが科学の学説となる。
デカルト哲学に裏書きされた近代実験医学の土台としての動物実験の根本的特質、従来のいかなる医学的手法からも画然と区別される特徴を、ハンス・リューシュは『罪なきものの虐殺新版 動物実験全廃論』の中で「動物たちが決して治療されることはなく、むしろ病気にさせられる」と指摘している。
罪なきものの虐殺新版 動物実験全廃論 [ ハンス・リューシュ ]
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JUGEMテーマ:食生活
<ALIVE-newsより転載>
◆“End the Cage Age”講演会(主催:AWFCJ様) 録画配信のご案内(視聴期限:7月31日まで)
当会メルマガでもご案内いたしました6月30日開催のオンライン講演会、「EUの“End the Cage Age”を知る−市民の声で畜産はどう変わるのか−」(主催:AWFCJ様)につきまして、お陰様で国内外より250名の方からお申込みをいただくことができました。
本講演会の運営に携わったスタッフの一人として、ご視聴くださった方、情報をご共有くださった方、関心を寄せてくださった皆様に心より感謝申し上げます。
講演会終了後、「見逃し配信を視聴したい」「録画配信を共有したい」といったお問合せが団体・個人の皆様から寄せられたことを受けまして、録画配信(YouTube)のお申し込みができるようになりました。
◎申し込みページ
https://recording-endthecageage-awfcj.peatix.com/
◎講演会案内ページ(ALIVEのHP)
http://www.alive-net.net/animalfactory/event/20230630AWFCJ/index.html
あいにく事前参加申し込みできなかった方がいらっしゃいましたら是非ともお申込みください。
また、周囲にご関心があると思われる方、現実を知ってほしい知人友人の方がいらっしゃいましたら是非上記URLページをご案内ください。
なお、視聴期間は7月31日(月)まで(事前参加申し込みをされた方と同じ)となっております。
期限が迫りつつある中でのご案内となり誠に恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
以上
※転送・転載可です。転載・転送される場合は[ALIVE-news]より転載と明記してください。
●NPO法人 地球生物会議(ALIVE) 事務局
〒160-0008 東京都新宿区三栄町6 オグラビル203号室
TEL:03-5315-4247 FAX:03-5315-4248
E-mail:alive-office★alive-net.net
(メールを送る場合は★を小文字の@に直して下さい)
URL:http://www.alive-net.net/
●「迷子の犬を家に帰そう」プロジェクト
※現在、ウェブサイトがご利用いただけない状況となっております。
ご不便をおかけしますが、本プロジェクトについてのお問合せは
上記ALIVE事務局までご連絡くださいますようお願いいたします。
http://www.alive-net.net/announcement_kaesou-pj_201910.html
End the Cage Age
<開催趣旨>
"End the Cage Age"は、「家畜を残酷で不必要なケージに閉じ込める時代を終わらせよう」を意味し、EUにおける家畜(畜産動物)飼育でのケージの撤廃という大きな変革をもたらしています。
EUではすでにバタリーケージの禁止、雌豚の妊娠ストールの禁止(分娩前1週間から受精後4週間を除く)が法制化されており、多くの国で採卵鶏ケージの禁止、雌豚の分娩ストールの禁止、肉用兎のケージが禁止されていますが、"End the Cage Age"の動きによってEU委員会はすべての家畜にケージを使用することを段階的に廃止し、最終的に禁止するという立法案を2023年末までに提出することを公約しています。
(※"End the Cage Age"はヨーロッパ市民イニシアティブEuropean Citizens' Initiativeとして発足し、EU加盟18か国140万人の支持票を集めてEU委員会に提出されました)
このEUの"End the Cage Age"の動きは、早晩アジアをはじめ世界で大きな関心を集めると思われますが、日本ではほとんど報道されていません。
しかし、アニマルウェルフェアや持続可能な食料生産、食の安全性について考えている消費者は独自に情報を得ながら関心を持ち始めています。
EUでは市民の意識の高まりによって様々な制度の変革が行われてきました。日本でも市民の意識の高まりが従来型の畜産・食品流通に大きな変化をもたらすものと思います。
本講演会は、"End the Cage Age"の世界及び日本への影響も含めながら、現在EUで起きている畜産革命を日本に伝えることを目的の一つとして開催いたします。
関連する記事
→企業のアニマルウェルフェア調達基準、着々(アニマルライツセンター)
EUでは、家畜(畜産動物)飼育でのケージ撤廃が、大きな変革となっています。
しかし人類は、肉食をやめなければなりません。
肉食は動物虐待だからです。
動物の福祉というレベルを、「動物の権利」レベルへと飛躍させなければなりません。
人間は、肉食をしてはいけない(動物を虐待してはいけない)のです。
肉食の終わり 非動物性食品システム実現へのロードマップ [ ジェイシー・リース ]
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JUGEMテーマ:わんこ
16世紀のことである。動物の生体解剖を研究した医学者、リールダス・コロンブスがいた。
彼は、1546年、ローマ法王パウロ四世によってローマに招かれ、そこで解剖学を教えた。1559年には生体解剖についての著作を出版した。彼は、生きた動物を材料として、多くの実験を行っている。
現代の蛮行改訂版 沈黙の叫びーこれが動物実験だ! [ ハンス・リューシュ ]
彼はこの本の中で、生体解剖用の動物として最適なのは、犬であると力説している。「犬が特に便利である」と。そして、公衆の前で、妊娠している犬の腹を切り裂き、子宮にメスをいれ、胎児を取り出す有様を実演している。死にかけている母犬の鼻先に、この胎児を持ってゆくと、彼女は最大の愛情を持ってこの仔をなめまわし、世話をしようとするのだった。それを見て、群衆たちは驚きの声を上げた、などと彼は書いている。別の母犬の子宮を切り裂いて出した仔を持ってゆくと、彼女は狂ったように吠え、噛みついた、という(J・D・ウイッタル書『人々と動物たち』9~10頁)。
(参考:『声なき犠牲者たち 動物実験全廃に向けて』太田竜)
増補改訂版 犬が殺される 動物実験の闇を探る [ 森 映子 ]
このような公開動物実験が行われていたことに驚きます。果たしてこれは、どのような目的で行われたのでしょうか。ただの見世物的なものだったのでしょうか。
こういう描写を読んで思うのは、このことと肉食のために動物を殺し捌くこととどう違うのでしょうか。公開であれ密室であれ、やっていることが同じであれば、罪は同じです。肉食であれば、今は工場の流れ作業で殺され切り刻まれています。今の方が数の上では大量に殺されていて残酷さも際立ちます。
フランスのクロード・ベルナールが登場し近代的な実験医学が誕生したのが19世紀です。このベルナールの前に、相当数の「先駆者」がいた、ということです。
罪なきものの虐殺新版 動物実験全廃論 [ ハンス・リューシュ ]
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JUGEMテーマ:にゃんこ
ヨーロッパでは、16世紀と17世紀の200年間に、人々の世界観と思考方法に、劇的な変化があった、とカプラは『ターニング・ポイント』の中で述べている。
「中世の科学は、現代のそれと著しく異なっている。中世の科学は理性と信仰に根ざし、その主たる目標は物ごとを予測したり制御したりすることではなく、物ごとの意味や意義を理解することであった。だから中世の科学者は、さまざまな自然現象の根底にある目的を探し求め、神、人間の魂、倫理に関する問題に頭を悩ました」。
現代の蛮行改訂版 沈黙の叫びーこれが動物実験だ! [ ハンス・リューシュ ]
「この中世的な視点が、16世紀と17世紀に根本的に変化した。有機的で生命にあふれた、霊的な宇宙という概念が、機械としての世界という概念にとってかわられ、世界を機械になぞらえることが支配的な考え方にかった」
(『声なき犠牲者たち 動物実験全廃に向けて』太田竜)
太田氏は、16世紀からこのような異変が生じた理由を、15世紀の末に起きたコロンブス艦隊によるアメリカ新大陸の発見(1492年)に求めています。キリスト教の衰退、イスラム教の拡大、教会と王侯貴族からなる中世の教権体制の崩壊など、13世紀から15世紀の300年間に起こったヨーロッパの民衆と教権体制の闘争が、ローマ法王庁を頂点とする支配階級を世界征服の道に至らしめたのだといいます。15世紀末に始まったキリスト教ヨーロッパにおける新大陸の制服。その大航海ー大制服を可能ならしめるのが、新しい科学技術の開発だったのだと。
15世紀末のヨーロッパは、世界侵略に動き出し、16〜17世紀に絶対主義王政時代を迎えることになりました。デカルトの哲学がこの時期に与えた影響が決して小さくはなかったのでしょう。太田氏は、「デカルト的科学が、人本主義、人間本位主義へと社会を推進する原動力であったことは、いまやすべての人々にとって歴然としている」と指摘しています。
加えて、キリスト教会が16世紀を中心とした500年の間に、900万人と推定される魔女を拷問にかけ焼き殺していることや、これがローマ法王庁の命令にもとづく公的制度であったという事実もあります(500年とは、13世紀から17世紀にかけての間)。毎年平均、1万8千人の異端や魔女が宗教裁判にかけられ、拷問されました。
罪なきものの虐殺新版 動物実験全廃論 [ ハンス・リューシュ ]
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JUGEMテーマ:わんこ
動物は自然のままに行動する。時計にように、ばねじかけで動く。
つまりは、動物は機械的に動く、ということ。フランスの哲学者デカルト(1596ー1650)はこのように動物を解釈した。
デカルトの『方法序説』は近代科学の原点とみなされ、また近代哲学の父、と称されている。
さらにデカルトは、こう続ける。
我々が子供の頃につくられたまま持ち続けている最大の偏見は、けものたちが思考すると信じていることだ。
デカルトによれば、動物にとってものごとを感受するしかたは植物が光に感ずるのと同じで、?物質は考えない。けものたちの魂はすべて、物質である。それゆえけものたちは考えない?とまで口走るようになった。彼は、理性から大きく逸脱してしまったのだ。
現代の蛮行改訂版 沈黙の叫びーこれが動物実験だ! [ ハンス・リューシュ ]
これは、動物たちにとっては新たな悲劇の始まりだった。このような思想は、動物の生体解剖の実行に対して強力なはげましを与え、動物実験的生物学、医学のための哲学的理論的基礎を与えることになった。
このデカルトによる哲学は、中世ヨーロッパのスコラ哲学を打ち消す新しい思想として、世間に大歓迎された。「因果の機械観によって、一切の自然の事象を説こうとした」ところに、デカルトの新しさがあった。デカルトは因果の機械観を物理学のみならず、生命の生理現象に対して適用し、また通用しなければならない、とした。
参考:太田竜『声なき犠牲者たち 動物実験全廃に向けて』
* * *
自然の作用・法則、因果律は機械的であることは事実ですが、当時の人類のモラルが今よりもずっと低かったために解釈を誤り、動物機械論が登場しました。
動物は魂なき機械である。
これが、デカルトの哲学です。
なんとおそろしい哲学なのでしょう。
しかし、これでは終わりません。
人間についてはどうでしょう。
人間の肉体は動物と同じようなものであり、一つの機械のようなものであるとしました。しかし人間には動物にはない魂、精神がそなわっている。精神は肉体とは全くなんの関わりも持っていないという、身心二元論を説きました。身体と心は分裂している。それがデカルトによって説かれたのです(動物の魂は物質で、人間の魂は物質ではない。これは自分が人間だからそう解釈しただけの話なのでしょうか?強烈な種差別主義が哲学の根底にあります。心身の作用は分裂していません。また、意識や本能に対する認識がなく、これは別の機会にみていきたいと思います)。
これが、人間を機械のように扱う現代に続き、暗黒の世界を築くきっかけになったのかもしれません。その暗黒の世界で、最も悲惨で悲劇的な扱いを受けているのが動物たちであることは言うまでもありません。
罪なきものの虐殺新版 動物実験全廃論 [ ハンス・リューシュ ]
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JUGEMテーマ:ペット
(画像:ヘルプアニマルズ)
中国で行われた近年の犬猫の大量殺戮の歴史 (2006年から2009年)
ヘルプアニマルズ記事
https://www.all-creatures.org/ha/helpChina/helpChina.html#mass_slaughter
中国で狂犬病対策として行われた犬猫の大量虐殺。
2006年から2009年にかけてのことです。
背景
http://helpanimals.seesaa.net/archives/20080206-1.html
殺し方が、とても残酷です。
ワイヤーで首をつる、オートバイで引きずって殺す、棒で撲殺するなど残酷極まりない殺し方がとられました。飼い犬は飼い主が懇願しても、飼い主から引き離され、ある時は目の前で撲殺されました。
(画像:ヘルプアニマルズ)
今も、屠殺場で、実験室で、毛皮農場で、恐怖に怯え殺されるのを待つしかない可哀想な動物たちがいます。
肉食は必要ありません。動物の毛皮も要りません。動物の革製品も要りません。
もちろん必要か不必要かという問題ではなく、人として動物虐殺・動物虐待をしてはいけないということであり、そのような暴力から作られたものの消費に加担してはいけない、ということなのです。
(画像:ヘルプアニマルズ)
また動物実験について思うのは、研究者(実験者)がサディスティックに動物を苦しめその苦しんでいる姿を嘲笑していることがハンス・リューシュなどの著書に詳しく書かれてあります。
動物実験室で何が行われているのか、その内容の醜さもそうですが、実験者の言動が明るみに出れば、動物虐待で罪を問われる人が後を絶たず、実験室は閉鎖に追い込まれるでしょう(とはいっても、すべての動物実験室で行われている行為は動物虐待であり、中でも倫理面が特に欠如している人が存在し、動物を苦しめることに、またその苦しんでいる姿に楽しみや喜びを得ている人がいるのです)。
医学や研究を否定しているのではありません。人として実験に動物を使ってはいけないということが人類共通の認識になることを心から願っているのです。この地球上を、あらゆる動物虐待の場にし続けていてはいけません。動物の苦しみや死の上に成り立つ生活が、進歩や進化であるはずがありません。欺瞞に塗り固められた社会に生きていて、人間が幸せになれるはずがありません。
檻の中で仲間が殺されるのを見つめる猫。次は自分の番
(画像:ヘルプアニマルズ)
どうかもう、これ以上の動物虐待はやめてください。
人類は一刻も早く、動物消費主義の世の中にさよならしましょう。
本当に、心からそう願っています。
特別に動物が好きだから、犬や猫が好きだからといった理由で動物実験や肉食など動物搾取産業の廃止を願っているのではありません。それ以前に人としてどう感じるか、思うか、考えるか、です。人類共通の話題だから、人に問いたいのです。
罪なきものの虐殺新版 動物実験全廃論 [ ハンス・リューシュ ]
ぜひ、お読みください。驚愕の事実が書かれてあります。
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JUGEMテーマ:日記・一般
中世ヨーロッパの公的キリスト教会には、少なくとも2つの流れが存在したという。
大きくは、アリストテレス→トマス・アキナスの系列と、アッシジの聖フランシス系列に分かれる。
トマス・アキナスは、アリストテレスの影響を受け、人間中心主義の教義を完成させた。それは、万物の霊長という人間の虚栄心をかき立て、キリスト教会が動物を軽蔑する教義の根拠を与え、動物に対する最悪の虐待を合法化した、と『罪なきものの大虐殺』でハンス・ロイシュは指摘している。それは、神の名の下に動物を虐待するというものである。
一方、聖フランシスは、動物が人間の愛情と尊敬に値する存在であると説いた。
現代の蛮行改訂版 沈黙の叫びーこれが動物実験だ! [ ハンス・リューシュ ]
この2つの流れは、両極端なものになっている。トマス・アキナス系が動物の生体解剖に進んだのに対し、聖フランシス系が動物実験反対の流れを形作ることになった。
参考:太田竜『声なき犠牲者たち 動物実験全廃に向けて』
現代医学は“死神”である。病院は“死の教会”である。良心の医師、故ロバート・メンデルソンの叫びを聞け!現代医療の9割が地上から消え失せれば、人類は間違いなく健康になる!!
* * *
人類の歴史の古くから、動物を救う人と動物を苦しめる人が存在しているということ。動物実験という動物虐待においては、ローマ法王の庇護のもとで残酷な生体解剖が公然と科学として行われるようになったことなど、こうした事実に私たちは注目しなければならないでしょう。とてもシンプルな倫理であるはずが人々の目が曇らされてなかなか反動物実験の思想が芽生えにくいこと。聞く耳を持たないという以前に教義が絶対的なものであるために人々は考えることをやめてしまうことなど、動物実験の歴史がとても根が深いところにあることを思い知らされます。
といっても、宗教的な意味合いのみが問題視されるのではなく、人類の進化における程度が当時は今よりもずっと低かったということもあります。しかし現代においても進化の歩みが遅く悲劇的であることは、あらゆる分野における動物利用をみても明らかとなっています。
動物倫理の最前線 批判的動物研究とは何か [ 井上 太一 ]
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JUGEMテーマ:わんこ
日本には、動物実験の伝統は存在せず、明治以降、欧米科学の一部として人工的につくり出されている。
人間による動物の死体の解体、解剖という作業は、人類の歴史とともに古いのだとか。また人間は石器を発明し武器によって狩りをして獲物を解体する。のちに武器は、人間に対しても向けられ、食人の風習(人間が人間を食べる)、これは人類学者が明らかにしており、中国ではとくに顕著であったという。
現代の蛮行改訂版 沈黙の叫びーこれが動物実験だ! [ ハンス・リューシュ ]
優越、征服、捕虜、奴隷、いけにえ。
神官たちが太陽の神に捕虜のいけにえを捧げる行為。生きたまま心臓を切り裂き、血を求めたのだという。同じように、動物を生贄として神に捧げる行為はもっと普遍的に行われた。神官たちが動物の生贄を捧げる行為は今も行われている。
死体解剖から生体解剖へ。それと、動物に対するものから、人間に対するものへの展開。これは人類史に一つの共通の流れとして観察することができる。
古代に、国家権力が神権国家として出現した時から、国家は犯罪者、捕虜、政敵、反逆者などを捕まえて、各種の拷問にかけて殺しているが、これもある意味では人間の生体解剖といえるであろう。
都市国家の発展。奴隷制の肥大化。アレキサンダー大王の軍事制服。
アリストテレスが動物の死体を解剖して、動物学を組み立て、それを彼の自然学の中に位置付けた。彼は、鉱物、植物、動物、そして人間と、より高等な存在に至る階級制によって世界を説明した。
プトレマイオス王朝の成立。エジプトのアレキサンドリア市は科学研究の中心となり、そこでは禁止されていた人体の解剖が許可された。死刑囚や奴隷が解剖学者により、生きたまま解剖された。生体解剖を是認するアレクサンドリアの医学が出現して、ヒポクラテス学派と対抗するに至ったのである。
次にローマでは、権力者たちは、戦争医学、戦陣医学を求めるようになった。兵士たちの健康管理や、負傷兵の治療が必要になり、これを何よりも優先する国家的任務となった。ローマは、軍隊の駐留するところに大病院を建設することになり、このような戦争医学を背景として、ローマは、ヒポクラテスとはまったく異質なガレンの医学を必要としたのである。
このような歴史をみてみると、道具の使用が、それが使い方次第では、人類にとって進歩にも後退にもなるという人類史の始まりを表しているように思います。
動物から人間へ。
歴史的に、動物に行ったことは人間にも行われる(試される)。
今では、動物搾取があらゆる分野で顕著であり、動物への残虐性がますます狂気じみたものになってはいないでしょうか。
人間社会の歴史を知ることは、決して無駄なことではないように思います。そこに、あらゆるつながりを感じます。
人間動物園の歴史も、ありましたね。
また、動物実験を前提とする科学に必要な、特別なものとして用意された実験器具。これは、中世のヨーロッパの魔女裁判において使われた自白強制のための拷問器具に例えられています。この類似性は、動物実験において実に生々しいものとなっています。
参考:太田竜『声なき犠牲者たち 動物実験全廃に向けて』
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JUGEMテーマ:ペット
ヒポクラテスの医学は、動物の生体解剖と無縁である。彼の病人なおしの方法は、人間に本来そなわっている自然治癒力を尊重することであり、医師の任務は、それを助けることだという。
ヨーロッパ医学には、二つの大きな源流があるのだという。
その一つは、古代ギリシャのヒポクラテス(BC5世紀)の流れと、また彼とは対照的なガレン(西暦130−200)の流れである。
西洋社会では、ヒポクラテスは古代から現代に至るまで、存在した医師のうち最高の医師とみなされている。
ヒポクラテスは言った。「自然こそ最高の治療師である。良い空気、そして良い食べものこそ最高の治療法である」と。そしておそらくは当時医学が非常に発達していたインドとペルシャから医学を学んだと言われている。時に草根木皮を使い、どうしても必要な場合には外科手術を行うというものだった。
現代の蛮行改訂版 沈黙の叫びーこれが動物実験だ! [ ハンス・リューシュ ]
ただ、ヒポクラテスの著作は失われており、そのままの形では伝わっていない。プラトンが後世の著者たちの文献の中から抜き出した形で彼について述べており、それがヒポクラテスの一連の言葉と推定されうるものが出版されている。
「自然が病気を治す。医師の任務は自然治癒力を強化することにある。それを正しく導くこと、そしてとりわけ、それを妨害しないようにすることである。食物療法は最善である。食べものによって、力が復活してくる。ヒポクラテスの食療法は現代においても感嘆すべき水準にまで達していた」(ライプチッヒ大学、ジョン・ホプキンス大学医学史主任教授のヘンリー・ジーグリスト、1969年。ハンス・ロイシュの『スローターオブザイノセント=罪無きものの大虐殺』148頁より)。
「不朽のヒポクラテスは、決して動物実験をしたことはなかったが、それでもなお、彼は医術のレベルを、今日我々が達成したと称している近代の大発見にもとづく医学よりも、はるかに高いところに押し上げた」(1904年3月20日付けのニューヨークタイムズ紙パリ版、12人の著名な動物実験反対派の医師たちの考えの中にあったサリバス博士の言葉。ハンス・ロイシュの『スローターオブザイノセント=罪無きものの大虐殺』149頁より)。
更に重要なことがある。それは、ヒポクラテスが医学をきわめて高い倫理的水準に引き上げたということだ。これは多くの人が今もなお認めていることであって、それゆえ、今日なお欧米式の医学教育に於いて、医師になるときの宣誓はヒポクラテスの誓いを継承しているのである。
二世紀のローマ帝国時代に、情熱的な動物実験者である、ガレンが登場した。ヒポクラテスから700年後のことである。
ガレンは30歳の時には名医としての評判をとっていたが、ローマにうつりその後の30年間は、5人の皇帝の待医として活躍した。
彼はまた、医術についての著作をたくさん書き残した。彼の思想と信仰(動物実験)はのちに、キリスト教会が彼の科学的学説こそが唯一の正しい学説である、と宣言させるに至った。その後、ガレンの学説に対して疑いの目を向ける者は誰でも神聖さを欠くものとして非難された。その結果として、人類は多くの致命的な誤謬を犯すこととなったのである。
「ガレンは医学にとっての動物実験の危険性を証明した、歴史にのこる最初の医学者でもあった。彼の動物に対する生体解剖は、人間についてのなんらの知識をも彼に与えなかったのみでなく、15世紀にわたって人類にとっての災害を引き起こしたところの、重大な誤謬の源泉にもなった」(ハンス・ロイシュ『スローターオブザイノセント=罪無きものの大虐殺』より)。
(参考:『声なき犠牲者たち 動物実験全廃に向けて』太田竜)
今の医学が、いくらヒポクラテスの誓いを継承していても、それは儀式的なものでただの文字の羅列に過ぎず、本当の意味での倫理的側面は無視されています。
また、動物の生体解剖を後押しする結果となったキリスト教会の介入。これがその後に盲目的な医教を作り上げる結果となってしまったのでしょう。それは現代においても崩れていません。
今では、現代医学が政治的意味合いをもつものとなり、超富裕・支配層や製薬会社の利益追求のための道具にされ、メディアを使って国民を洗脳までして儲けている実態。いつになったら日本人は医薬産業の欺瞞に気づけるのでしょうか。もはや医学は、盲目的な信仰と洗脳の上に成り立っているといえるのではないでしょうか。
罪なきものの虐殺新版 動物実験全廃論 [ ハンス・リューシュ ]
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クロード・ベルナールはフランスの国民的英雄であり、また、近代の動物生体解剖の「使徒」でもある。
彼の有名な実験に、ベルナールのオーブンというのがある。彼は、オーブンの中に動物(犬やうさぎ)をいれ、一種類は頭だけ外に出し、他は頭もからだも全部オーブンに入れるようにした。そしてどんどん熱をくわえてゆくのである。そして動物たちが徐々に死んでゆく様子をくわしく観察して記録した。そして得られた結果は、頭を外に出すようにした犬の方が、殺すのにより長い時間を要した、というのである!
これが、近代的な科学的な医学の学説だというのだ!
現代の蛮行改訂版 沈黙の叫びーこれが動物実験だ! [ ハンス・リューシュ ]
どういう目的で彼らはこの実験をしたのか。1876年の「動物の熱についての教訓、動物に加えられる熱の影響と、動物の体内の発熱について」という論文によると、「発熱の秘密」を知るためだという。つまりベルナールは、外から熱を加えられて動物たちがむし焼きになることと、病気によって体内から発熱することを同一視したのであり、それゆえこの、近代実験医学の創始者の名誉を扱うこの大医学者は、原因と結果をとり違えている。病人の発熱は病気の結果であって、原因ではないという事実すら知らなかったのだ、とロイシュは指摘している。
(『声なき犠牲者たち 動物実験全廃に向けて』太田竜)
罪なきものの虐殺新版 動物実験全廃論 [ ハンス・リューシュ ]
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日本では実験医学だけをアカデミズムが組織的に輸入して、これが最近流行の欧米でもてはやされている医学であり、科学である、ということで東大はじめ京大などの全国の医学部ではじまりそれに反対する運動はもちろん学者は無視し、切り捨てて、日本には動物実験反対の運動も、理論も、思想も、今日に至るまでまったくないのだ。
現代の蛮行改訂版 沈黙の叫びーこれが動物実験だ! [ ハンス・リューシュ ]
私は『私的戦後左翼史』の中でその辺のところを少し書いたが、日本の明治以降の国家社会は、欧米の中のもっとも悪い面、もっとも自然破壊につながるような面、これだけを選択的に導入して、お金を注ぎ込んでやらせたのだ。したがってそれに対抗する流れというものがヨーロッパに存在していたにもかかわらず、それは日本にはまったく輸入されていない。したがって欧米の一番悪質な部分、一番危険な部分だけが日本の体制に受け入れられ、増殖して、恐ろしく巨大なものになってしまった。だから日本は今のように経済大国になってしまって世界でも競争相手が少ないくらいの力をつけてしまったのである。それが今の我々の日本の社会なのだ。
(『声なき犠牲者たち 動物実験全廃に向けて』太田竜)
動物実験の問題でいえば、欧米では実験反対の運動が大きく発展しているのがわかります。その運動は、決して小さくはありません。しかし日本では、世論喚起できる土壌が育つほどには運動が注目を浴びておらず、欧米とはすごい落差です。
日本ではなぜこうも動物実験に対する倫理観が市民に欠如しているのか。医学・科学に対する盲信(信仰)の土壌が築かれてしまっていては、いくら理性に訴えても伝わりません。動物実験反対運動が目にも耳にも入ってこない環境にいたとしても、動物実験の実態を知れば反発を覚えるはずです。それが、例えば消費者団体を取り上げても、安全性を確かめるためにむしろもっと動物実験をしろという立場です。医療の現場でもそうです。
英国の非常に多くの医者や学者が、実験にもとづく医学はまったく危険だ、邪道だ、真理に外れることだと言っていてもそういうことは、日本の医学者や科学者の目にも耳にも入らない。だから市民も考えようがありません。
日本は、欧米とは違う一つの方向性があることを知り、まずは実験医学の始まりがどのようなものだったのかを伝えていく必要があるように思います。
罪なきものの虐殺新版 動物実験全廃論 [ ハンス・リューシュ ]
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