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フォアグラの生産過程をみると
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フォアグラは、ガチョウやアヒル(カモ)の肝臓を、おぞましい方法で肥大させたものです。

これは何も現代特有の悪習ではなく、昔の人々も残酷に扱ってきました。

イギリスの歴史家キース・トマスの『人間と自然界――近代イギリスにおける自然観の変遷』に次のように書かれています。

バタリーケージ式の飼育方法は20世紀の発明ではない。
しばしば家禽や猟鳥を暗闇に閉じ込めて太らせ、ときには目を見えなくさせることもあった。

ガチョウは足の水かきを床に釘で打ちつけたほうが肉付きがよくなると考えられていた。
また17世紀の一部の主婦の間では、生きた家禽の足を切りおとす習慣があった。そのほうが肉が柔かくなると信じられていたのだ。


では、現代ではどうでしょう。

フランスやハンガリー、アメリカでは、トウモロコシと脂肪、塩を混ぜた配合飼料をガチョウとアヒル(カモ)の食道にポンプで流し込んで、フォアグラを生産しています。

近年ではアヒルが多く使われていて、フランスで生産されるフォアグラのうち、ガチョウのフォアグラは5%に満たないそうです。




フランスでは、ほとんどの地域で機械化による強制肥育が行われていて、最低でも16日間(あるいは28日間)もの間、金属製の管からガチョウの食道に飼料が送り込まれます。
12日目までは日に3回、それ以降は3時間ごとに夜も休みなく給餌されます。

アヒルとガチョウの30%がフォアグラ目的でこのように強制肥育され、フォアグラ用のアヒルの大半はポンプ式の装置で餌を押し込まれています。このポンプ式の自動給餌装置は、アヒルの食道に3秒間で約500gの餌を流し込みます。

体内リズムを崩す目的で、アヒルやガチョウを暗闇に近い状態で拘禁しているところもあります。




また、フォアグラ用に飼育されているアヒルの80%は、1羽ずつ狭いゲージに閉じ込められているため、立ち上がったり、体の向きを変えたり、翼を大きく広げることもできません。

多くのアヒルは、餌の食べすぎによって胃が破裂して死んでしまいます。




4週間にわたって強制肥育されたアヒルの肝臓は、通常の6〜12倍にも肥大します。それはまるで白くてしみの浮き出たメロンのようだといわれています。

肝臓はひどく肥大して障害を起こしていて、肝細胞は脂肪変性を起こしています。




鳥たちは深刻な肝臓障害のため、立つのがやっとでほとんど歩くこともできません。
ストレスから自分の羽をむしり取ったり、共食いしたりするものもいます。

一人の作業員に500羽もの鳥が割り当てられ、作業員たちはより早く餌を与えるために管を無理やり通し、そのため食道には穴が開いています。


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この鳥のくちばしは、パイプを乱暴に押し込まれた時に折れてしまったようです。




フォアグラ生産や食肉に使用されるガチョウやアヒルは、殺される時には逆さに吊るされ、たびたび意識のあるまま、喉を切られます。


このようなとてつもない犠牲を鳥たちに強いて出来上がるのが、フォアグラです。
食通を唸らせる珍味としてもてはやされていても、それは苦痛にさいなまれた不健康な鳥の病変組織にすぎません。

日本では、フランス料理店のみならず、イタリア料理店のコースメニューなどにのっていて、リーズナブルな価格で食すことができます。高級食材スーパーでも、手軽に手に入れることができます。

なぜか、フォアグラがどのように作られるのかを知る人が増えているにもかかわらず、1990年以降、フランスのフォアグラ生産量は2倍に増えています。

どうすれば、野蛮で残酷な方法でフォアグラをつくったりするのをやめることができるのでしょう?





水鳥は、渡り鳥なので、秋から春にかけて大量に餌を食べて脂質を蓄えようとします。
肝臓は最大で2倍の大きさになりますが、すぐに正常な大きさに戻ります。本来なら、肝臓を損なうほど食べることはありません。


肝臓(フォアグラ)が好きだという、あるフランス人農夫は、残酷きわまりない飼育法を「それは非情なことでも何でもなく、ガチョウの生まれ持つ性質を利用しているにすぎない」と言いました。
マグロンヌ・トゥーサン=サマの『世界食物百科』など、フランスの食物史を記した文献には、「強制肥育を考え出したのは、まぎれもなくガチョウ自身である」といった記述がよく出てくるそうです。


人は、生きていく以上は、他者の立場に立つことを覚えなければいけません。
私たちは「動物の立場に自分をおく」という思考作業をあまりにも忘れてしまっているようです。
おびただしい数の動物がひどく苦しんでいるのはまぎれもない事実であり、「くだらないことだ」と一蹴できる問題ではないはずです。


殺すために飼育はできても、彼らの感情までは支配できません。
動物は記憶し、苦しんだり、深く悲しんだりします。
苦しみの度合いを狄祐屬両豺腓禄鼎畊佑┐董↓狷以なら軽い瓩塙佑┐襪海箸蓮間違っているのではないでしょうか。

あらゆる家畜の苦しみはそれぞれが異なり、人間と同じように重く、そのほとんどが言葉で言い表わせるものでも、説明できるものでもありません。


家畜動物たちは、野生の祖先から引き継いだあらゆる感情を表現する場を与えられず、生活する場も、本来の習性を徹底的に無視した牢獄のような監禁システムのなかで、本能を満たせずに、どれほどの苦痛を感じていることでしょう。

生得権を奪われれば、残るのは激しい喪失感だけです。無力さは、底知れない深い悲しみを生み出します。
彼らは、混乱と欲求不満に陥り、失意に打ちのめされていることでしょう。
だからこそ、その事実を私たちは考える必要があるし、苦しみから目をそらすことがあってはならないのです。


今こそ私たちは、自分たちの行いを改め、考え直すべき時なのではないでしょうか。



≪参考≫

●I LOVE PETA フォアグラ生産

●Sonomaフォアグラで撮られた潜入ビデオ

●フォアグラ生産の様子 GoVeg.com Photo Gallery

●フォアグラ生産の記事・ビデオ




 豚は月夜に歌う―家畜の感情世界
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肉食・工場畜産について / 2008.11.12 Wednesday 15:48 | 
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- / 2016.12.09 Friday 15:48 |