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ベジタリアンが夢見た、黄金時代

JUGEMテーマ:コラム

 

 

自然がもたらす穀物や木の実などの菜食中心であった黄金時代。

 

大地は人間に管理されることなく、耕されず種を蒔かれずとも自ずから穀物を生み出し、甘い乳や蜜を流し出し、様々な種類の果実や木の実を生らせていた。人間はそれらを集めて食べていた。

 

生き物の生命を奪い取り、それを食べることは大きな穢れとされていたから、鳥も動物も魚もその命を奪われることはなかった。だから生き物は何も恐れることはなかった。

 

善と正義が自ずから守られ、人を縛る規則も押しつけの講釈もなく、食や物を奪い合う争いや戦いは起こらないので兵士もいず、安全で平和が満ちていた。

 

〜鶴田静 『宮沢賢治と菜食思想』より

 

 

 

これは、特異な考え方だろうか。

ベジタリアンたちが希求した黄金時代。

宗教の枠組みもなかった黄金時代。

 

今これをそっくり真似できるような、手つかずの自然の中に暮らすような社会や世の中を実現することは無理だろうけれど(大地は人間の誰かの所有になっているのだから)。

 

しかし「生命を重んじる」ことや、「命を奪わない」精神を持ち続けようと試みることは、できるだろう。

 

そして、人間が大地で作物を育てて食糧を得るということを、食の基本とすれば。

地上の食も正され、人間の精神や体も整っていくことだろう。

 

今のような、生きものから奪えるだけ奪い取り、貪るような時代は終わりにしよう。

動物や自然を、人間の利益のためだけの資源だとみなすような考えを改めよう。

見えないところで、生きものが苦しめられ、暴力に怯え、機械のように扱われるようなことのない時代にしよう。

 

 

 

 

野生動物たちが人間を恐れるのは、人間が動物たちに対して残虐な行いをしているからだ、という。警戒心が強く人間に心を許していないように見えるのは、人間がかれらにしてきたことに起因するのかもしれない。

 

すべての動物たちとの共生、同じ地球で互いに穏やかに暮らすには、人間の動物たちに対する行いを改めなければならない。

 

種差を越えて愛情を示すこと。

それは、見えないものを重んじることにもつながるだろう。

分かり合える、そう実感するには、人間同士の垣根を越えて、心の目で見ること。

 

菜食の自覚を持つことが、現代人に求められているように思う。

もともと、人間にあったもの。

 

 

「動物の命を犠牲にしてはならない」

「命を奪わない、生きものを殺さない」

 

この普遍的な人類の心の在り方を、多くの人が自分の心の中に取り戻してほしいと、そう心から、願う。

 

 

【中古】宮沢賢治の菜食思想 /晶文社/鶴田静 (単行本)

 

 

工場畜産*畜産動物の扱い | ねこまる | 09:10 |
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