チョコレートにまつわる、苦い話

JUGEMテーマ:家庭

チョコレートと児童労働

    

チョコレートといえば、子どもは誰でも大好物です。大人も例外ではありません。
しかし、このおいしいお菓子の影には、とても気の滅入る話があります。




チョコレートの原料になるカカオ豆が生産されるのは、熱帯地方です。中でも西アフリカ、特にコートジボワールが最大の生産国となっています。ここでカカオ豆の生産に14歳以下の子供たちが働かされ、その中には、近隣諸国から売買された奴隷が使われているのです。

ILO(国際労働機関)の発表では、西アフリカのコートジボワール、ガーナ、ナイジェリアなどにあるカカオ農場では、何十万人もの子どもが危険な労働に携わっています。その多くはマリやトーゴ、ブルキナファソなど、アフリカでも特に貧しい国の出身です。

子供たちはただ同然の低賃金で重労働をさせられるうえ、危険な農薬を使うときも防護服など与えられません。
一日中カカオ豆を運んでいても、カカオ豆が何に使われるのか、そしてチョコレートとはどんな食べ物か知らないのです。


このショッキングなニュースが報道されると、イギリスではNGOや消費者から一斉に非難の声が上がり、アメリカでは議員も動きました。その結果、アメリカのチョコレート製造業界は2002年末、2005年までにカカオ農園での奴隷労働を根絶することにしました。

また、2005年にアメリカの人権団体が大手チョコレート3社に対して起こした訴訟によると、貧困にあえぐ西アフリカ諸国では、親が「通学ができて仕事に就ける」という言葉を信じて、人身売買ブローカーに子どもを15〜30ドル(約1700〜3000円)で引き渡し、こうして農場に連れてこられた子どもたちは、1日12〜14時間も無報酬で働かされていたといいます。


世界のチョコレート業界は、1日1億ドル以上の売り上げを誇っていますが、そのうち原料のカカオ農民の収入になるのは、多くても6〜8%といわれています。

こうした児童労働や奴隷労働の背景には、カカオ豆の国際価格の安さがあります。つまり、このような児童労働や奴隷労働の悪習は、カカオ豆を安価に大量生産するために生まれたものです。

したがって、こうした児童労働や奴隷労働を防ぐためには、生産者に適正な代金を支払うことが必要となります。
そのような形の取引をフェアトレードといいます。
たとえばフェアトレード・ラベルがついている商品であれば、フェアトレード商品として安心して購入することができます。






日本で使われているカカオ豆の約80%はガーナ産です。
私たちが何気なく口にしているチョコレートが誰の手で作られたものか知ることは容易ではありません。

カカオ栽培による森林破壊、農薬の多用も問題となっています。

2006年に行われたILO(国際労働機関)の調査では、世界の子どものおよそ6.5人に1人が安価な労働力として使われていることがわかりました。

私たちが本当に純粋においしいチョコレートを口にするには、私たちがどんなチョコレートを選ぶかにかかっています。
有機栽培のカカオを使用した、フェアトレードのチョコレートを選ぶことは、私たちにできることの一つです。

ちなみに、アメリカのチョコレート市場でも、フェアトレードのものは市場占有率が1%にも満たないそうです。


<参考>

●児童労働ネットワーク(CL-Net)
http://cl-net.org/

●フェアトレード・ラベル・ジャパン
http://www.fairtrade-jp.org/


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