盲導犬を怒鳴って蹴り上げた「八つ当たり」動画拡散

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    盲導犬を怒鳴って蹴り上げた「八つ当たり」動画拡散で考える、虐待と訓練のはざま
    週刊女性PRIME 10/26(木) 4:00配信

    動画は一気に拡散

    10月8日、埼玉県内の私鉄駅。ホームの中央で盲導犬を連れた男性は犬に怒鳴りながら何度も何度もリードを引っ張っていたという。その後、男性の右足が盲導犬の頭部付近に一瞬、当たった。

    一部始終は埼玉県に住む男性によって撮影されていた。
    「これは虐待だと思い、慌てて撮影をしました」

    男性はこの盲導犬への虐待を止めるためにもSNS上に動画を投稿したという。
    動画は「かわいそう」「早く助けてほしい」などのコメントとともに一気に拡散、怒りの声が相次いだ。

    こうした事態に盲導犬育成団体は調査を開始。利用者(以下ユーザー)を探したところ、『公益財団法人アイメイト協会』の盲導犬と貸与されているA氏と判明。

    同協会の塩屋隆男代表理事が面談し事情を聞いたところ、A氏は塩屋代表に、「誤解を受ける扱いがあったかもしれない」と話し、非を認めたという。

    塩屋代表によれば、「本人は非常に反省しています。日常から暴力をふるっていたわけではないそうです」
    現在、その盲導犬は同協会が保護、取材時には記者の前にも元気な姿を見せた。

    「A氏の行為は許されない。今回、保護に踏み切ったのも盲導犬に対して、安全で正常な使用状況と認められなかったからです。盲導犬への暴力は絶対にあってはいけない」と塩屋代表は怒りをあらわにする。だが、保護の理由はそれだけではない。

    「動画拡散後、A氏を特定しようという動きが活発になりました。“同じ目に遭わせる”という過激な発言や障がい者への差別的な内容も。動画が撮影された駅で張り込んでいた人もいたようです」

    盲導犬と一緒では目立つためA氏が危害を受けないようにとの配慮もあったようだ。 ただ、騒動はほかの盲導犬ユーザーにも波及している。

    「事件とは無関係なのに勝手に写真や動画を撮られていた人もいたそうです。見えないので撮られても気づくことはできません。外出することに怯えているユーザーがいるとも聞いてます」(塩屋代表)


    ◇ ◇ ◇

    盲導犬はサンドバッグではありません

    犬や猫の保護などを行う社団法人RJAV被災動物ネットワークの佐藤厚子さんは、「すべての盲導犬ユーザーが悪いわけではなく、大切にしている方はたくさんいます」と話す。ただ一方で盲導犬の存在を負担に感じたり、暴力や虐待を行うユーザーもいるのだ。盲導犬の事情に詳しい人物は、その実態を伝える。

    「多くは盲導犬を強く引っ張ったり叩く、蹴る、怒鳴るなどです。中にはガリガリにやせて適正な育成が行われていない犬や1日中、首を引っ張られていた犬もいたそうです」

    前出の佐藤さんは、「アルコール依存症のユーザーが盲導犬を棒で叩いていたと聞いたこともあります」

    盲導犬への暴力を見かねた近所の人が通報し、事態が発覚したこともあったようだ。

    「虐待の経緯として利用者がうっ憤やストレスをいちばん近くにいる盲導犬に八つ当たりしていたことが考えられます。盲導犬はサンドバッグではありません」(佐藤さん)

    盲導犬を利用する70代の山川幸一さん(仮名)も虐待の噂を聞いたことがあった。
    「指示に動かないなど、腹を立てることもありますが盲導犬も100%完璧じゃないこともわかっています。それなのに暴力をふるうならユーザーの人間性の問題です」

    取材をすると、騒動は「指導の内容への誤解がある」という声もきかれた。
    「盲導犬が間違ったことやしてはいけないことをしたらNOと言います。それでもダメならリードを引き合図を出す『チョーク』という方法を学びました。盲導犬はチョークされたときはいけないことだと認識し、次から指示を守るようになるんです」(山川氏)

    このチョークが『虐待』の論議の一因にもなっている。

    「かわいそうという意見もありますが、チョークはけじめです。でないと犬がダラダラして指示を聞かなくなります。私がチョークをかけたとき、虐待だという人がいて、そこで動画に撮られたら……」山川氏は不安を明かした。


    ◇ ◇ ◇



    チョークか言葉で伝えるか

    チョークへの考え方は団体によりさまざまだという。

    現在、国内で盲導犬を育成する団体は11。それぞれが独立して運営し、訓練方法や盲導犬に対する考え方については各協会独自の方針を持つ。

    盲導犬を育成する中でチョークを禁止する団体のひとつが『公益財団法人日本盲導犬協会』。多和田悟常任理事は 「私たちの団体は盲導犬が間違ったときは“NO違う”と言葉で言い、正しい行動が何かを必ず教えます。繰り返し教えて、できたら正しいと褒めて行動を強化します」と、きっぱり。さらに、「叱ったからとうまくいくとは思っていませんし、解決方法にはなりません。叱ったり、罰や苦痛を与えるとそれから逃れたい、と本質を間違える可能性もあるんです」

    同団体は、盲導犬自身が理解して納得し、成功し、褒められて満足することが自発的な行動につながると考える。

    アイメイト協会は違う解釈だ。塩屋代表が説明する。
    「チョークは犬を苦しめたり、痛めつけるんじゃありません。叱った後には必ず褒めます。大切なのは褒めることと叱ること。叱らないことは聞こえはいいですが、それで盲導犬が正確な仕事ができるかといえば疑問です。全盲の人が安心して歩くためには適切に叱ることも大切です」

    両団体は異なる主張を持つが「盲導犬とユーザーの幸せ」という点は共通する。

    NPO法人日本補助犬情報センターの橋爪智子さんは、「虐待問題は当事者や団体の責任だけではなく、社会みんなで考えることです。もしかしたら彼は動画の前に困ったことがあり、それが解決せずに感情を抑えられなかったかもしれません。誰かが気づいて事情を聞いていれば助けることができた可能性も。犬もユーザーも不幸な状況です」

    前出・山川さんは50代後半で全盲になったが、盲導犬との出会いで世界が変わった。
    「白杖はやっぱり怖い。でも盲導犬はきちんと仕事をしてくれるので安心です。私の目であり、パートナーであり、家族です。一緒にいることで自由にどこにでも行けます」

    視覚障がい者と盲導犬、健常者が幸せに暮らせる社会はすぐ近くにあるはずだ。


    〜転載 ここまで






    犬は、人間に奉仕させられています。

    麻薬犬、盲導犬、災害救助犬などがいます。犬が賢くて優しいところを利用されています。こうした仕事をさせられている犬は、たいてい寿命が短いのです。

    思春期のいちばん心が柔らかい時期に、愛情をたっぷり注がれる代わりに、厳しい訓練を受けさせられ、訓練に耐えきれずに死んでいく犬もいます。また盲導犬として選ばれたその一生の間に、何度も飼い主が変わり、非常にストレスを受けています。

    犬は働くことが好きだとか、能力があるならそれを活かせること、人間に喜んでもらうことが犬も嬉しいし好きだろうなどと言う人もいますが、それは人間側の利益のみを考えた身勝手な意見ともとれます。極端な言い方かもしれませんが、果たして人間のためにストレスを受けて早死にしたいと犬が望むでしょうか。

    食肉や動物実験といったあからさまな搾取はわかりやすいですが、これは動物搾取です。

    盲導犬は、一日中、気が休まらないでしょう。人の生活を支えるということは、24時間、365日、サポートが求められることです。犬を使うということよりも、人間がサポートした方が、意思疎通もはるかにできやすいし、同じ人間の立場として援助できることはたくさんあるはずです。犬を道具として使うことは、動物虐待と言われても仕方ないことではないでしょうか。かれらは、「道具」ではありません。




    「虐待問題は当事者や団体の責任だけではなく、社会みんなで考えることです。もしかしたら彼は動画の前に困ったことがあり、それが解決せずに感情を抑えられなかったかもしれません。誰かが気づいて事情を聞いていれば助けることができた可能性も。犬もユーザーも不幸な状況です」と言うのなら、まず盲導犬を外して、社会みんなが支え合う土台を築くことが先ではないでしょうか。
    誰もが温かくさりげなく見守る社会づくりを一生懸命考えていくこと、それが大変なことで難しいと知っているからこそ、安易に犬を道具として使っているのです。犬に人間の代わりをさせ、大変な仕事を担わせているのです。そう、訓練すれば、上手くいくかもしれないから…。

    盲導犬の訓練はこのようなものです。

    専門の訓練士によって、はじめは近所の公園の階段や手すりに人を導くよう訓練されます。つぎに、人の頭の高さまで垂れ下がった枝や、開いた傘などの障害物を避けて通る練習をして、ハーネスをつけているあいだ他の犬には気をとられないよう躾けられます。不意に車が角を曲がるなど、飼い主が危険にさらされたときは命令を拒む訓練もされます。そして訓練を終えると飼い主の家へ行き、4週間ほどの最終調整をされます。仲良くなるために短い訪問を何度かしてから飼い主の家で泊まるようにして、静かな場所を散歩し、信号や階段などの場所を覚え、最後に、訓練士から精神的自立をする訓練をされます。

    ヘルムート・F・カプラン『死体の晩餐』p.152〜153より抜粋





    苦しみ

    動物の苦痛は、体だけのものではありません。肉親との別れ、ホームシック、悲しみ、不安、ためらいや迷い、絶望、恐怖、怒り、そうした心の苦しみも含みます。屠殺業者など、動物を毎日殺している人々も認めている事実です。M・セナは「家畜生産」という著書の中で、動物もノイローゼにかかり、精神病や神経衰弱になり、ストレスがたまると述べています。

    ヘルムート・F・カプラン『死体の晩餐』p.40〜41より抜粋


    動物たちが理不尽に苦しんでいることに、終止符を打ちたい。そう願う人は少なくないはずです。何もしてあげられないではなく、何かができる自分を各自が探し続け行動につなげていきましょう。








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