鶏の受難〜その短い一生〜☆鶏肉消費大国ニッポン!

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世界中から「鶏」を輸入しているという、鶏肉消費大国ニッポン!

日本人は平均して一日に一個卵を食べているという。
そんな中、日本の養鶏産業を震撼させている鳥インフルエンザ。

鳥インフルエンザが確認された養鶏場周辺で消石灰が撒かれ、一面真っ白に覆われている地面ばかりが映し出される。
まるで、世の中には「知らないほうがいいこともある」とせせら笑うかのように…。




2011.1.27の朝日新聞のコラム「天声人語」に次のように書かれてあった。
「鳥インフルエンザが、とうとう養鶏どころに広がってきた。42万羽を殺処分している宮崎県に続き、鹿児島県や愛知県でも大量死があった。大産地の受難は、鶏肉や鶏卵の供給に響きかねない」

「ウイルスをしのばせて好きに飛び回る野鳥は、さしずめステルス爆撃機だろう。地上にひしめく鶏たちが、おびえて天を仰ぐ図である。
英語のチキンには臆病者の意味があるという。
ここは細心に徹し、姿を見せない敵から鶏舎と食卓を守りたい」


ステルス爆撃機と称された野鳥。野鳥が聞いたら「好きに飛び回って何が悪い!」と一笑に付すだろう。
人間の利己的さ、身勝手さは今に始まったことではない。野鳥とて、憤慨するまでもなく、人間のそうした振る舞いは百も承知だろうと思ってしまう。




この天声人語が載った同じ新聞に、「ニュースがわからん!」のコーナーで、鳥インフル なぜみんな殺すの?が取り上げられていた。

発生した養鶏場で感染を食い止めるため、というのがその答えである。

感染した鶏が数羽でも見つかれば、その養鶏場ではすべて殺してしまう。

すべての鶏を速やかに殺すことは、法律で定められている。
国際社会に安全だと認めてもらって、鶏肉の輸出を再開するには、感染が確認された養鶏場のすべての鶏を殺すという対応が必要。

毒性が強い高病原性の鳥インフルの場合、鶏は発症すると1〜数日で死ぬ。ただ、感染から発症までには時間がかかる。
感染が確認された養鶏場で食い止めないと、感染が広がって日本の畜産全体が脅かされてしまう。

殺処分した鶏の評価額の8割は国が補償してくれる。


これで、鶏の大量殺処分に対する言い訳が整えられた。

では、鳥インフルエンザが人にうつる可能性は?

鳥インフルに感染した鳥の羽や粉状のふん便を吸い込んで人の体内に感染することがわかっているが、むやみに怖がることはない。
ウイルスに感染した鶏の肉や卵を食べて人が感染した例は、世界的にも報告されていない。
ウイルスは熱に弱いので、加熱調理すればさらに安全。
ウイルスが豚の体内で人にうつる「新型」に変わる危険性もあると指摘されているが、農林水産省は国内では豚と鶏が一緒に飼われていることは少ないから、その危険性は低いとしている。


ひしめく鶏たちが真におびえているのは、自分たちを食す人間なのではないか。彼らは、堂々と姿を見せている敵=人間から身を守る術もないのだから…。

彼らの変わり果てた姿は、今日も人間たちの食卓に欠かせない食べ物として重宝されて並んでいる…。




知ってください、考えてください。
最も身近な動物、畜産動物のことを!!


鶏の一生

息も絶え絶え・・・

養鶏場では、数人の人が数万羽もの鶏を飼育している。
採卵鶏は、約40センチ四方のカゴに6羽も入れられ、羽を広げることもできない。
一生、身動きできず、金網のゲージに入れられたままなので首や足が絡まり変形してしまうこともある。
肝臓病や癌、肺炎などの病気が蔓延し、その予防に薬やワクチンが大量に投与されている。
ひなは、生後3日目に雄雌が判定され、利用価値のない雄はごみ袋に投げ込まれ、そのまま窒息死か圧死となる。


使い捨てにされる生命

鶏はなわばりを作る習性をもっている。超過密飼育のせいで、激しいつつき合いが起こるため、ひなの時にくちばしや蹴爪が焼切られる。ブロイラーは10数年以上の寿命があるのに、わずか1〜2ヶ月で短い一生を終える。


◇  ◇  ◇

私たちにできること、考えてみませんか?

鶏卵や鶏肉生産の実態と、鳥インフルエンザの流行は、無関係だとは言えないのではないでしょうか。
人間が近代的集約農場で、彼らの習性を無視し続け利益をむさぼっていることが土台となっているのではないでしょうか。
過剰な動物性食品の消費主義を見直してみる時がきているのではないでしょうか。

少なくとも、これほど大量に動物を苦しめ殺して、気軽に食べるべきなのでしょうか。
BSEなど相次ぐ動物の感染症から、人間は何を学ぶべきなのでしょうか。


ぴかぴか目覚めぴかぴか

多くの偉大な著名人が菜食を実践してきたという歴史がある。しかし、いまや菜食は著名人だけのものではない。あらゆる年齢層や分野の人々がヴェジタリアン・ヴィーガンになっている。
栄養についての知識が増しているためもあるだろう。また、同情心からという選択も少なくない。

人となりが食べ物でわかると言われている。だとすると、食べ物を変えることは、大きな変化をもたらすものであることは否定できない。
ヴィーガンに転向し、健康を増進している多くの人がいる。こうした健康増進が、精神的な目覚めを伴うことも少なくない。
やがては食事法を変える前と違う自分に気付く。こうした目覚めは、誰に対しても開かれているものなのだ。


<参考>
地球生物会議ALIVE
エリック・マーカス『もう肉も卵も牛乳もいらない!』


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